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仮面ライダー王蛇
仮面ライダー王蛇
【英字表記】Masked Rider Ouja
【種別】仮面ライダー(サブライダー)
【性別】男性
【モチーフ】コブラ
【変身アイテム】Vバックル、カードデッキ
【武器】ベノサーベルなど
【必殺技】ベノクラッシュなど
【専用ビークル】ライドシューター
【変身者】浅倉威(演・萩野崇)
【スーツアクター】岡元次郎
【登場作品】『仮面ライダー龍騎』(2002)
【初登場】第18話「脱獄ライダー」

仮面ライダー王蛇(おうじゃ)は、『仮面ライダー龍騎』に登場するサブライダー。

本作に登場する「13人の仮面ライダー」の一人であり、脱獄犯の浅倉威が変身する。契約モンスターはコブラ型のベノスネーカー。後にメタルゲラスエビルダイバーとも契約した。非常に好戦的かつ危険な存在であり、己の快楽を満たすために多くのライダーを手にかけた、本作を代表する悪役ライダーである。

+目次
 

変身  

変身者  

王蛇に変身するのは、凶悪な殺人犯の浅倉(あさくら)(たけし)である。ライダーの戦いを加速させるために神崎士郎にデッキを与えられた彼は、ライダーの力で拘置所から脱獄し、己の快楽を満たすために積極的にライダー同士の戦いに加わった。

浅倉威
浅倉威(演・萩野崇)
 

変身アイテム  

Vバックル  

V(ブイ)バックル
Vバックル
【英字表記】V-Buckle
【種別】変身ベルト

本作の仮面ライダーに共通の変身ベルト。カードデッキを鏡面にかざすことで、ミラーワールドから現実世界に実体化し、変身者の腰に装着される。

カードデッキ  

カードデッキ(王蛇)
仮面ライダー王蛇のカードデッキ
【英字表記】Card Deck
【種別】変身アイテム

ベノスネーカーと契約したことで、コブラの紋章が浮かび上がったカードデッキ。以下のアドベントカードが収納されている。

カード名数値効果
ベノスネーカー5000APベノスネーカーを召喚する。
ソードベント3000APベノサーベルを召喚する。
スチールベント他のライダーの武器を奪取する。
ユナイトベント複数の契約モンスターを融合させる。
ファイナルベント6000APベノクラッシュを発動する。

また、メタルゲラス及びエビルダイバーとの追加契約後は、仮面ライダーガイ及び仮面ライダーライアと同じアドベント、武器、ファイナルベントのカードも使用できるようになった。

 

変身シークエンス  

1. 浅倉がカードデッキを左手に持ち、鏡面にかざすことで、Vバックルが実体化して腰に装着される。
2. その後、指を開いた右手を顔の前に上げていき、右腕を一度突き出してから引き寄せる変身ポーズを取り、「変身!」の発声と共にデッキをVバックルに装填することで、王蛇に変身する。

 

契約モンスター  

ベノスネーカー  

ベノスネーカー
ベノスネーカー
【英字表記】Venosnaker
【モチーフ】コブラ
【全長】625cm
【体重】190kg
【陸上移動速度】500km/h
【攻撃力】5000AP(250t)
【初登場】第19話「ライダー集結」

アドベント・ベノスネーカー 王蛇とベノスネーカー

王蛇と契約したコブラ型モンスター。口から吐く強力な毒液で敵を攻撃する。

凶暴な性格だが浅倉には協力的であり、彼の命令で邪魔な人間を喰い殺したり、TVSPでは彼の拘束を破って助けるなどしている。長期にわたって餌を与えられず、契約違反とみなして浅倉を喰らおうとした時にも、彼に「待て」と言われて引き下がっている。

+各部詳細
 

戦力  

通常形態  

仮面ライダー王蛇(おうじゃ)
仮面ライダー王蛇
【英字表記】Masked Rider Ouja
【モチーフ】コブラ
【身長】200cm
【体重】98kg
【パンチ力】250AP(12.5t)
【キック力】400AP(20t)
【ジャンプ力】ひと跳び40m
【走力】100mを5秒
【最大視力】15km
【最大聴力】15km
【初登場】第18話「脱獄ライダー」

王蛇の身体スペックは、龍騎と並んで本作のライダーの中でも高い部類であり、浅倉の異常なまでの闘争心や凶暴性が相まって、他のライダーを圧倒する戦闘力を誇るに至っている。飛び道具はなく、特殊カードも使用しない*1ものの、ベノサーベルを鈍器の如く用いて執拗に敵を追い詰め叩きのめす描写は印象的である。

また、浅倉は好戦的で凶暴な人物ではあるものの、その凶暴性に反し、自身の戦力や敵の特性・戦術を熟知して知能的な戦いを見せることも少なくない。特にメタルゲラス及びエビルダイバーとの多重契約後は、第43話の仮面ライダータイガ*2に代表されるように、複数の契約モンスターを効果的に活用して敵を圧倒することが多かった。

+各部詳細(頭部)
 
+各部詳細(全身)

召喚機

ベノバイザー
fileベノバイザー

杖型の召喚機。ベノスネーカーの頭部を模した上端の装飾からカードスロットを展開する。打撃武器としての使用に加え、先端を敵に突き刺す攻撃も可能とされるが、作中でベノバイザーが武器として用いられることはなかった。
携行用のホルスターはなく、非使用時にはどこへともなく消失している*5
放送当時の玩具では「牙召杖(がしょうじょう)ベノバイザー」という二つ名が付けられており、作品設定に存在する名称ではないものの、現在に至るまで視聴者に広く認知されている。

武器

ベノサーベル
ソードベント・ベノサーベル ベノサーベル

ソードベントのカードで召喚する、ベノスネーカーの尾を模したドリル状の剣。攻撃力は3000AP(150t相当)。王蛇が最も好んで用いる武器であり、左手に持つことが多い。
設定文では「黄金の突撃剣」と形容され、ミラーワールドにおいて破壊できない物は存在しないとされており、それゆえに敵の攻撃を防ぐ防具としても使用可能とされる。実際に作中でも仮面ライダーゾルダのマグナバイザーの射撃などを弾き返している。

必殺技

ベノクラッシュ
ファイナルベント・ベノクラッシュ

ファイナルベントのカードで発動する必殺技。空中に跳び上がって後方宙返りした後、ベノスネーカーの放つ毒液の勢いを乗せて敵に連続蹴りを叩き込む。攻撃力は6000AP(300t相当)。
対ライダー戦において遺憾なく威力を発揮し、仮面ライダーガイ(第19話)を撃破、仮面ライダーライア(第23話)と仮面ライダーインペラー(第44話)にも致命傷を与えたほか、TVSPではシェルディフェンスを打ち破って仮面ライダーシザースを撃破した。
対モンスター戦では、シアゴースト複数(第46話)を撃破したほか、第32話では、仮面ライダーナイトの飛翔斬とゾルダのギガランチャーとの同時攻撃により、バズスティンガー ホーネット、バズスティンガー ワスプ、バズスティンガー ビーの3体を撃破した。

特殊カード

ユナイトベント
ユナイトベント

複数の契約モンスターを融合させる能力を持つ特殊カード。ベノスネーカー、メタルゲラス、エビルダイバーを融合合体させ、後述のジェノサイダーを誕生させる。
スチールベント
スチールベント

他のライダーの武器を奪取する能力を持つ特殊カード。設定上は王蛇が持つとされるが、作中では使用されなかった。
 

多重契約による追加戦力  

王蛇は「契約のカード」を複数枚所持しており、ガイとライアの死後は、彼らの契約モンスターだったメタルゲラスとエビルダイバーをも手中に収めることとなった。登場当初から他のライダーを圧倒する力を有していた王蛇だが、3体の契約モンスターを得たことで戦術の幅が広がり、さらに手の付けられない強さを誇るに至った。

3体のモンスターを従える王蛇
3体のモンスターを従える王蛇
 

メタルゲラス  

アドベント・メタルゲラス メタルゲラス

詳細は仮面ライダーガイ#メタルゲラスを参照。王蛇はガイの死後、自身を付け狙っていたメタルゲラスを2体目の契約モンスターとし、メタルホーン及びヘビープレッシャーを使用できるようになった。

契約後の召喚回数は多くはないが、第36話では隠し持っていたカードで護送車の中にメタルゲラスを呼び出し、警官達を殺害させて脱出に成功した。

武器

メタルホーン
ストライクベント・メタルホーン メタルホーン

ストライクベントのカードで召喚する、メタルゲラスの頭部を模した白兵武器。右腕に装着し、ドリル状の角で敵を突いて攻撃するほか、敵の武器を受け止める盾としても使用可能。攻撃力は2000AP(100t相当)。
王蛇の武器となってからは、ヘビープレッシャーの発動以外での使用シーンはほぼなく、第24話のナイトサバイブ戦では召喚して手元に届く前にダークブレードで斬り飛ばされてしまった。

必殺技

ヘビープレッシャー
ファイナルベント・ヘビープレッシャー

ファイナルベントのカードで発動する必殺技。メタルホーンを装備してメタルゲラスの両肩に乗り、猛スピードで敵に突撃する。攻撃力は5000AP(250t相当)。
王蛇の技となってからは、対ライダー戦でのみ用いられた。

エビルダイバー*6  

アドベント・エビルダイバー エビルダイバー

詳細は仮面ライダーライア#エビルダイバーを参照。王蛇はライアの死後、自身の前に現れたエビルダイバーを3体目の契約モンスターとし、エビルウィップ及びハイドベノンを使用できるようになった。

契約後の召喚回数は少ないが、第43話のタイガ戦でハイドベノンを決めるなど、メタルゲラスともども手駒の一つとして効果的に用いられている。

武器

エビルウィップ
スイングベント・エビルウィップ エビルウィップ

スイングベントのカードで召喚する、エビルダイバーの尾を模したムチ。高電圧の電気ショックで敵を麻痺させることが可能。攻撃力は2000AP(100t相当)。
王蛇の武器となってからは、第28話の仮面ライダーオーディン戦で一度用いられたのみ。

必殺技

ハイドベノン
ファイナルベント・ハイドベノン

ファイナルベントのカードで発動する必殺技。エビルダイバーの背中に乗り、低空飛行で敵に突撃する。攻撃力は5000AP(250t相当)。
王蛇の技となってからは、対ライダー戦でのみ用いられた。

ジェノサイダー  

ジェノサイダー
ジェノサイダー
【英字表記】Genocider
【モチーフ】キメラ
【全長】530cm
【全高】310cm
【体重】490kg
【攻撃力】7000AP(350t)
【初登場】第25話「合体する王蛇」

アドベント・ジェノサイダー ジェノサイダー

ユナイトベントのカードにより、王蛇の3体の契約モンスターが融合合体して誕生するキメラモンスター。口からエネルギー波を放ち、複数のライダーを同時に吹き飛ばすほどの戦闘能力を持つ。ファイナルベント・ドゥームズデイの発動時には、腹部に小型のブラックホールを出現させ、敵を飲み込んでしまう。

設定上はジェノサイダーの「アドベント」のカードも存在するが、作中では専らユナイトベントの効果で融合・召喚されており、アドベントで直接ジェノサイダーを召喚することはなかった。

劇場版では仮面ライダーリュウガのドラゴンライダーキックで撃破され、3体の契約モンスターを同時に失った王蛇はブランク体へと変化してしまった。

放送当時の玩具版アドベントカードでは「獣帝(じゅうてい)ジェノサイダー」という二つ名が付けられており、作品設定に存在する名称ではないものの、現在に至るまで視聴者に広く認知されている。

必殺技

ドゥームズデイ
ファイナルベント・ドゥームズデイ

ユナイトベントの発動時、専用のファイナルベントのカードで発動する必殺技。ジェノサイダーの腹部に小型のブラックホールを出現させ、王蛇が回転キックで敵をそこへ蹴り込んで消滅させる。攻撃力は8000AP(400t相当)。
王蛇の最強必殺技であり、作中では対ライダー戦の切り札として使用。第34話のゾルダ戦ではマグナギガを転倒させるにとどまり、また劇場版の仮面ライダーファム戦ではキックは命中するもののリュウガの乱入でブラックホールへの飲み込みは防がれるなど、作中で度々不発に終わっていたが、本編最終話ではマグナギガをブラックホールに消滅させ、ゾルダにも致命傷を与えて最強技の面目躍如を果たした。
 

ブランク体  

仮面ライダー王蛇 ブランク(たい)
仮面ライダー王蛇 ブランク体
【英字表記】Masked Rider Ouja
Blank Form*7
【身長】190cm
【体重】98kg
【パンチ力】50AP(2.5t)
【キック力】100AP(5t)
【ジャンプ力】ひと跳び15m
【走力】100mを8秒
【最大視力】5km
【最大聴力】5km
【初登場】劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL

劇場版でリュウガにジェノサイダーを撃破され、契約モンスターを失った際の王蛇の姿。カードデッキの紋章が消失し、全身の色がグレーに変わっている。この姿でもミラーワールドへの適応に支障はないが、作中では続けてファムにカードデッキを破壊されて変身が解除されたため、浅倉は非業の最期を迎えることとなった。

尚、龍騎以外のライダーのブランク体が劇中に登場したのはこの時のみである。

 

ビークル  

ライドシューター  

ライドシューター
ライドシューター

本作の仮面ライダーが共通で持つスクーター型次元移送マシン。詳細はライドシューターを参照。

 

備考  

 

登場エピソード  

 
 

関連項目  

+『仮面ライダー龍騎』
 
+歴代仮面ライダー

画像出典


*1 設定上はスチールベントのカードを所持しているとされるが、作中では使用していない。
*2 タイガの召喚したデストワイルダーにまずメタルゲラスをぶつけ、次いでベノスネーカーのファイナルベントを発動。これをタイガのフリーズベントで無効化されるも、続けざまにエビルダイバーのファイナルベントを発動、直撃させタイガを叩きのめした。デストワイルダーによる不意打ち、フリーズベントによる妨害といったタイガの得意戦術を身をもって知っていたがゆえの作戦であり、浅倉の戦闘センスの高さをうかがわせる一戦である。
*3 黒色なのにパープルアイという名称であるが、本作のライダーの眼の名称は、眼自体の色ではなくライダーのイメージカラーから取られている。
*4 放送当時の玩具「R&Mシリーズ」等では各種武器を装着するハードポイントとして機能しており、当時の玩具を知る視聴者にとってはその印象が強いが、作品設定上は「ジペット・スレッドに武器を装着する」旨の記述は存在しない。
*5 このこともあってか、王蛇は武器を召喚する際のベントインの描写が省略されることが本作の全ライダーの中でも最も多い。
*6 劇場版ではエビルダイバーの「アドベント」のカードがコブラ紋章になっている場面があるが、本来、各モンスター由来のカードはそのモンスター固有の紋章になるのが正しい。
*7 作品設定として「ブランク体」の英訳が「Blank Form」と公式定義されているわけではないが、「ライダーヒーローシリーズ」「R&Mシリーズ」等の玩具では「ブランクフォーム」という名称が採用されており、英語圏のWikiサイト等でも「ブランク体」の英訳は「Blank Form」で定着している。

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Last-modified: 2023-05-30 (火) 07:27:24