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仮面ライダーギルス
仮面ライダーギルス
【英字表記】Masked Rider Gills
【種別】仮面ライダー(サブライダー)
【性別】男性
【モチーフ】カミキリムシ
【変身アイテム】メタファクター
【必殺技】ギルスヒールクロウなど
【専用ビークル】ギルスレイダー
【変身者】葦原涼(演・友井雄亮)
【スーツアクター】押川善文
【登場作品】『仮面ライダーアギト』(2001)
【初登場】第6話「哀しき妖拳」

仮面ライダーギルスは、『仮面ライダーアギト』に登場するサブライダー。本作に登場する「三人の仮面ライダー」の一人であり、「仮面ライダーになってしまった男」と形容される。

葦原涼が変身ベルト・メタファクターの力で変身する。アギトの不完全な姿とされ、カミキリムシをモチーフとする野性的な外見と、荒々しい攻撃手段が特徴。望まぬ力に体を蝕まれていく己の運命を呪いながらも、目の前に立ち塞がるアンノウンと戦い続ける。

+目次
 

変身  

変身者  

ギルスに変身するのは、不完全な形でアギトの力に目覚めてしまった青年・葦原(あしはら)(りょう)である。

葦原涼
葦原涼(演・友井雄亮)
 

変身アイテム  

メタファクター  

メタファクター
メタファクター
【英字表記】Meta Factor
【種別】変身ベルト

葦原涼がギルスに覚醒したことで備わった変身ベルト。中央部には仮面ライダーアギトのオルタリングと同様に「賢者の石」を持ち、ギルスのパワーの源を作り出している。ドラゴンズアイを持たないためフォームチェンジは出来ないが、アギトにはない生体エネルギーを発生させて装甲を強化する役割を果たしている。

普段は涼の体内に存在するが、アギトの場合と異なり、変身シークエンスにおいて変身前の彼の腰に現出する描写はない。

 

変身シークエンス  

ギルスの変身シーンは、以下の特徴的な演出を伴うものである。

1. 涼が両手の指を荒々しく開き、両腕を胸の前で交差させて「変身!」と発声する。
2. その直後、涼の隣にギルスの幻影が並び立つ演出がなされ、涼の姿とギルスの姿が入れ替わるようにして変身が完了する。

涼が走ったりジャンプしながら変身する際には、ギルスの幻影も涼と同じ動作をとる。また、変身時に涼がバイクに搭乗している場合、ギルスレイダーも併せて入れ替わる演出がなされる(第12話)。劇場版では、涼に対するアンノウンの攻撃を、虚空に出現したギルスの腕が先行して受け止め、それから「変身!」の発声を行ってギルスと入れ替わるという演出がなされたシーンもあった。

ただし、中盤以降は単に涼が光に包まれるだけで変身しているシーンもあるため、ギルスの幻影が並び立つ描写は画面上の演出に過ぎないとも解釈できる。

変身の弊害  

ギルスは、アギトと同じ「光の力」を根源とするものの、パワーコントロール器官であるワイズマン・モノリスを持たない不完全体であり、変身のたびに涼の肉体には極度の負担がかかる。劇中では、変身が解除されるたびに涼の手などに年齢不相応の老化現象が現れたり、後遺症のダメージが抜けきらないまま変身した際にはすぐに変身解除されてしまったり、変身していない際にも「立て」「襲え」などの幻聴に襲われるといった弊害が描写されていた。

その後、涼は第27話で一度命を落とすものの、第32話で風谷真魚の超能力によって蘇生し、同時にこれらの弊害は克服された。

 

戦力  

通常形態  

仮面ライダーギルス
仮面ライダーギルス
【英字表記】Masked Rider Gills
【モチーフ】カミキリムシ
【身長】200cm
【体重】100kg
【パンチ力】10t
【キック力】20t
【ジャンプ力】ひと跳び50m
【走力】100mを5秒
【硬度・防御力】5(10段階評価)
【最大視力】20km
【最大聴力】20km
【初登場】第6話「哀しき妖拳」

ギルスは武器の類を持たず、アギトのようなフォームチェンジも出来ないものの、ギルスクロウギルスフィーラーなどの生体武装が全身に寄生しており、これらを用いた野性的な戦いを見せる。「ワウゥ!」と野獣のような咆哮を上げながら荒々しく戦う描写が特徴的である。

防御力はアギトと比べて著しく劣り、仮面ライダーG3のGM-01の射撃でもダメージを受けてしまうほどであるが、戦闘時にはそれを補って余りある攻撃性を発揮し、アンノウンやアギトとも互角以上に渡り合える。しかし、力のコントロールが不完全であるため、長く戦い続けると頭部のギルスアントラーが萎縮し、戦闘能力が10分の1程度にまで低下してしまうという欠点がある。

ギルスアントラー縮小状態のギルス
ギルスアントラー萎縮状態のギルス
 
+各部詳細(頭部)
 
+各部詳細(全身)

生態武装

ギルスクロウ
両前腕部に出現する巨大な鉤爪。斬り裂き攻撃に用いられる。
ギルスフィーラー
両前腕部に出現する生体触手。ムチとして使用され、香港映画のヌンチャクのように振り回して敵を攻撃することも可能。
デモンズファングクラッシャー
デモンズファングクラッシャー

顎に備わっている巨大な牙。敵に噛み付き攻撃を行うことが可能で、第6話でスネークロード アングィス・マスクルスとの戦いで使用している。ギルスヒールクロウの発動時にも展開する描写がある。

必殺技

ギルスヒールクロウ
ギルスを象徴する必殺技。両足の踵に巨大な鉤爪を出現させ、敵に向かって跳躍し、踵落としを決めて敵の背面に鉤爪を叩き込む。アギトのライダーキックに匹敵する30tの威力を誇る。
尚、「ギルスヒールクロウ」とは技名であると同時に、踵に出現する鉤爪の名称としても扱われる。
スネークロード アングィス・マスクルス(第6話)、ゼブラロード エクウス・ディエス(第12話)、ジャガーロード パンテラス・ルベオー(第21話)、シーアーチンロード エキヌス・ファメリカーレ(第28話)、クロウロード コルウス・カノッスス(第36話)を撃破した。また、第46話ではアナザーアギトのアサルトキック、アギトのライダーキックとの連携攻撃でヘッジホッグロード エリキウス・リクォールを撃破した。劇場版ではアントロード フォルミカ・ペデスを1体撃破している。
「3大ライダー超決戦ビデオ」では、踵落としではなく、ギルスヒールクロウを出現させた足で回し蹴りを繰り出し、ハイドロゾアロード ヒドロゾア・イグニオを撃破した。
ギルスヘルスタッブ
「3大ライダー超決戦ビデオ」でのみ用いられた技。敵を空中に投げ上げ、腹部を手刀で貫く。TV本編とは雰囲気の異なるオリジナルビデオ内でのアクションのため、発動時には「ギルス・ヘルスタッブ!」と技名を発声した。
 

エクシードギルス  

仮面ライダーエクシードギルス
仮面ライダーエクシードギルス
【英字表記】Masked Rider Exceed Gills
【モチーフ】カミキリムシ
【身長】200cm
【体重】100kg
【パンチ力】15t
【キック力】30t
【ジャンプ力】ひと跳び65m
【走力】100mを4.2秒
【硬度・防御力】7(10段階評価)
【最大視力】30km
【最大聴力】30km
【初登場】第39話「ギルス咆哮」

ギルスの強化形態。真島浩二の中で目覚めつつあったアギトの力を与えられたことで、「ギルスのままアギトと同等の力を持つに至った」姿である。胸部に出現したワイズマン・モノリスによって力を完全にコントロールできるようになり、アギト・シャイニングフォームにも匹敵する戦闘能力を獲得している。

既存の生態武装の強化に加え、背面のギルススティンガーをはじめとする複数の生態武装が新たに出現している。通常のギルスでは生態武装は使用時にのみ出現していたのに対し、エクシードギルスでは、有り余るエネルギーによって、全身に複数の鉤爪が出現した戦闘状態を常時保っている。

劇場版では、アントロードとの戦いで右腕を切断されたギルスが、自己防衛本能の高まりによって強力な再生能力を発揮し、右腕を再生させると同時にエクシードギルスへと変身した。

+各部詳細

生態武装

ギルススティンガー
背面から伸びる2本の生体触手。伸縮自在で、敵を縛り上げたり、高所からぶら下がったりすることが可能。設定上はこれを武器として用いて貫通攻撃を繰り出すことが可能とされ、エクシードヒールクロウをも上回る50tの破壊力を持つとされているが、作中では必殺技として用いられることはなかった。

必殺技

エクシードヒールクロウ
ギルスのギルスヒールクロウの強化技。強化された脚力でより強力な踵落としを決め、敵にギルスヒールクロウを突き立てる。破壊力はアギトのシャイニングライダーキックに匹敵する45t。ギルススティンガーで敵を捕縛してから決めることもある。
第43話ではアナザーアギトのアサルトキック、アギトのシャイニングライダーキックとの連続攻撃で水のエル強化体を撃破した。劇場版ではアントロード フォルミカ・エクエスを撃破した。
ダブルエクシードヒールクロウ
勢いよく跳躍し、両足でエクシードヒールクロウを繰り出す。最終話で用いられ、仮面ライダーG3のGXランチャーとの連続攻撃で風のエルを撃破した。
 

専用ビークル  

ギルスレイダー  

ギルスレイダー
ギルスレイダー
【英字表記】Gills Raider
【全長】2000mm
【全幅】1020mm
【全高】1260mm
【乾燥重量】130kg
【最高出力】345ps/8000rpm
【最高速度】360km/h
【ベース車両】ホンダ・XR250
【初登場】第12話「湖の激突!」

ギルスの専用バイク。ギルスの細胞が融合することによって、涼の乗るバイク(ホンダ・XR250)から変化する。機械でありながら生物的な性質を持つバイオマシンであり、自律走行(第28話で披露)や自己修復が可能。

ギルスへの変身に伴って変化する設定のため、変身前の涼が搭乗することはない。

+各部詳細
 
ギルスレイダーに搭乗するギルス
ギルスレイダーに搭乗するギルス
 

備考  

登場エピソード  

 
 

関連項目  

+『仮面ライダーアギト』
 
+歴代仮面ライダー

画像出典


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Last-modified: 2021-05-24 (月) 00:39:04