仮面ライダーアナザーアギト |
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【英字表記】 | Masked Rider Another Agito |
【種別】 | 仮面ライダー(サブライダー) |
【性別】 | 男性 |
【モチーフ】 | バッタ |
【変身アイテム】 | アンクポイント |
【必殺技】 | アサルトキック |
【専用ビークル】 | ダークホッパー |
【変身者】 | 木野薫(演・菊池隆則) |
【スーツアクター】 | 白井雅士 |
【登場作品】 | 『仮面ライダーアギト』(2001) |
【初登場】 | 第35話「謎の救世主」 |
仮面ライダーアナザーアギトは、『仮面ライダーアギト』に登場するサブライダー。2019年以前の資料では専ら「アナザーアギト」とのみ呼称された。
闇医師の木野薫が変身ベルト・アンクポイントの力で変身する。津上翔一の変身する仮面ライダーアギトと同等の力を持つ「もう一人のアギト」である。登場当初は、アギトは自分一人でいいとの信条に基づき、翔一や葦原涼=仮面ライダーギルスらと激しく対立したが、後に和解し、共にアンノウンと戦って散った。
+目次
-目次
名称
「アナザーアギト」という呼称は劇中には存在せず、木野の変身する姿は翔一と同じ「アギト」として扱われる。
劇外においては、正規の「仮面ライダー」の一員でありながら、「仮面ライダー」の名を冠さず「アナザーアギト」とのみ表記されるのが一般的であったが、2018年の『仮面ライダージオウ』にてアナザーライダー(怪人)のアナザーアギトが登場したことに伴い、木野アギトの公式名称は「仮面ライダーアナザーアギト」と再定義された。
近々だと『仮面ライダージオウ』のアナザーアギト。あれは明確に仮面ライダーではなく怪人扱いなのですが、『仮面ライダーアギト』にもアナザーアギトは登場していましたよね。あっちは仮面ライダー扱いなので、今後は名前を「仮面ライダーアナザーアギト」として区別することになりました。
変身
変身者
アナザーアギトに変身するのは、アギトの力に目覚めた闇医師の木野薫である。
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木野薫(演・菊池隆則) |
変身アイテム
アンクポイント
アンクポイント |
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【英字表記】 | Ank Point |
【種別】 | 変身ベルト |
木野薫がアギトに覚醒したことで備わった変身ベルト。外見は異なるが、翔一=仮面ライダーアギトのオルタリングと同様、中心部に「賢者の石」を持ち、アナザーアギトのパワーの源を作り出して全身の筋肉や器官を強化している。変身前は木野の体内に拡散配置されているが、変身時にのみ物質固形化して彼の腰部に現れる。
変身シークエンス
1. 木野が変身の意思を示し、片腕を上段に、片腕を腰だめに構えてから、腹の前で両腕を交差させるポーズを取ることで、体内に存在するアンクポイントが服の外に実体化する。
2. 「変身……」と低い声で発声するとともに、木野の体は光に包まれ、一瞬にしてアナザーアギトへの変身が完了する。変身直後は、右腕を上段に、左腕を腰だめに構える形で腕を広げ、戦闘へと移行する。
アンクポイント出現前のポーズについては、登場当初の第35話から第41話までは左腕を上段、右腕を腰だめに構えていたが、第43話以降は逆に、右腕を上段、左腕を腰だめに構える形に変化しており、後年の『仮面戦隊ゴライダー』(2017)での客演時にも後者のポーズが用いられている。また、第46話のみ、変身直後の構えも普段とは逆に左腕が上段、右腕が腰だめとなっている。さらに、この変身直後の構えも、「変身」の発声と同時に既に取り始めている場合や、「変身」の発声直後に構えを取ってから姿が変化する場合など、様々な描写が混在している。
翔一と同様、バイクに乗っている際には変身ポーズなしで変身できる模様(第36話)。また、第39話で涼らを追い詰める際には、「変身」の発声やポーズの一切を省いていきなり姿が変わっている。第43話では、オウルロード ウォルクリス・ウルクスと生身で格闘しながら、腹部で腕を交差させて「変身」と発声するだけの簡易ポーズで素早く変身した。
戦力
通常形態
仮面ライダーアナザーアギト |
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【英字表記】 | Masked Rider Another Agito |
【モチーフ】 | バッタ |
【身長】 | 200cm |
【体重】 | 97kg |
【パンチ力】 | 15t |
【キック力】 | 30t |
【ジャンプ力】 | ひと跳び70m |
【走力】 | 100mを5秒 |
【硬度・防御力】 | 7(10段階評価) |
【最大視力】 | 25km |
【最大聴力】 | 35km |
【初登場】 | 第35話「謎の救世主」 |
アナザーアギトは、翔一の変身するアギトのような武器の使用やフォームチェンジこそ行わないものの、パワーコントロール器官のアギトホーンが常時展開しているため、アギト・シャイニングフォームにも匹敵する戦闘能力を有している。作中ではアギトや仮面ライダーギルスを相手に優位な戦いを展開し、その力を証明した。
基本的には徒手空拳で力強い戦いを繰り広げるが、仮面ライダーG3のGM-01を奪って使用したこともある(第39話)。
+各部詳細(頭部)
-各部詳細(頭部)
- アギトホーン:頭部の二本角。翔一アギトのクロスホーンと同様、視覚、聴覚、嗅覚をコントロールする器官であると同時に、パワーが蓄積して自壊しないように余剰エネルギーを放出する「放力板」の役割も果たす。翔一アギトと異なり、常時6枚角の状態に展開している。
- マスターズ・オーヴ:額に位置する秘石。「賢者の石」とほぼ同等の物質で構成されており、これによってダークホッパーとの意思疎通・遠隔交信が可能となっている。
- アギトアイズ:複眼状の眼。翔一アギトのコンパウンドアイズより能力はやや劣るものの、超長距離の目標物の認識や透視能力など、翔一アギトと同等の人智を超えた能力を持つ。
- クラッシャー:口元の器官。普段は牙を守るマウスピースの役割を担うが、敵に噛み付き攻撃を行う際や必殺技を放つ際には開閉し、怪物的な歯牙が露出する。
+各部詳細(全身)
-各部詳細(全身)
- ワイズマン・モノリス:胸部中央に位置する、アギトの象徴ともいえる長方形のプレート。アンクポイントから発生するフォースを全身に効率よく供給循環させ、同時に強大な力をコントロールしている。
- ミューテートスキン:全身を覆う黒い生体装甲皮膚。ギルスのものと同じ名称であるが、ギルスと異なりこの状態が完成・完全形であり、ダイヤモンドに迫る超硬度を持つ。
- バイオアーマー:胸部を覆う強化外骨格。「賢者の石」の力で生成された生体鎧であり、それ自体が生命体として自己修復能力を持つ。凄まじい衝撃を吸収拡散させ、変身時にかかる圧力を低減させて胸と腹部を守っている。また、左肩には、アギトの証であるアギトマークが浮き出ている。
- バイオクロウ:前腕部と脚部に備わる感覚器官。ギルスと同様、敵に突き刺したり斬り付けて攻撃することも可能。
- パワーゴールドアンクレット:手首と足首に備わる金色の強化外骨格。パンチやキックの衝撃を吸収し、関節を守る。
- ライヴウィング:肩甲骨の辺りから背中側に突き出ている二枚のマフラー。普段は身体バランスを司る役割を果たしているが、アナザーアギトの意思によって変形し、滑空するための翼にもなる。
必殺技
- アサルトキック
- アギトのライダーキックと対をなす必殺技。口元のクラッシャーを展開し、大地に浮かび上がる「アギトの紋章」の光を右足に吸収して敵に跳び蹴りを放つ。破壊力は約40t。
フィッシュロード ピスキス・セラトゥス(第36話)を撃破した。第43話ではエクシードギルスのエクシードヒールクロウ、アギトのシャイニングライダーキックとの連続攻撃で水のエル強化体を撃破した。第46話ではギルスのギルスヒールクロウ、アギトのライダーキックとの連続攻撃でヘッジホッグロード エリキウス・リクォールを撃破した。
- アサルトパンチ*1
- 『仮面戦隊ゴライダー』での客演時に新たに披露した技。アサルトキックと同様に「アギトの紋章」の光を腕に吸収し、パンチを放つ。
専用ビークル
ダークホッパー
ダークホッパー |
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【英字表記】 | Dark Hopper |
【全長】 | 2220mm |
【全幅】 | 890mm |
【全高】 | 1320mm |
【最高速度】 | 390km/h |
【ベース車両】 | スズキ・RMX250S |
【初登場】 | 第36話「4人目の男」 |
アナザーアギトの専用バイク。アンクポイントの発するフォースを受け、木野の常用バイク(スズキ・RMX250)から変化する。ギルスのギルスレイダーと同様、機械でありながら生物的な性質を持つバイオマシンであり、自律走行能力や自己修復能力を持ち、また空中滑走も可能とされる(劇中ではいずれの能力も未使用)。
アナザーアギトへの変身に伴って変化する設定のため、変身前の木野が搭乗することはない。
+各部詳細
-各部詳細
- ホッパーハート:原車のエンジンから変化するメイン循環器。オルタフォースを一時的に蓄積し、車体へ効率良く供給する。マシントルネイダーと同様、オルタフォースで前後輪を直接回転させて走行するため、原車のエンジンは直接的な駆動伝達装置ではなくなるが、オルタフォースを管理する重要な役割を果たしている。
- ダークヘッド:オルタフォースを受けて強化されたフロントカウル。分子配列レベルで変化した硬化カウルであり、多少の衝撃では傷一つ付かない。
- ダークアイ:カウルに備わる灯火装置。二灯式のプロジェクターヘッドライトにより、暗闇でも十分な視界を得る。ライトであると同時にマシンの眼の役割も果たしており、障害物の回避行動や、体当たりの際の目標物へのロックオンなどが可能。厚さ15m程度の物質であればその先を透視することも可能であり、得た情報はアナザーアギトの脳へダイレクトに伝達される。
- ホッパーウィング:カウル側面に左右二枚ずつ備わる安定翼。滞空時の姿勢を制御・補助し、10mの驚異的ジャンプを可能にするほか、空中滑走時には翼となってグライダー性能を発揮する。
- フォースホイール:「賢者の石」の力で回転し、2WDの駆動力を得るホイール。アナザーアギトの細胞を取り込んでタイヤラバー自体が変異しており、およそ80度の超急斜面をも駆け上がることが可能で、またパンクやバーストとも無縁となっている。
- ホッパーテー:車体後部に備わるバッタの脚のような器官。高速走行時のバランサーの役割を果たすほか、追尾する敵を感じ取るレーダー機能や、攪乱用の煙幕を張る機能も有する。
備考
- アナザーアギトをデザインした出渕裕は、デザイン画に「仮面ライダールデス」という仮称を書き込んでいたが、この名称は設定には採用されていない。
- アナザーアギトは怪物然とした姿をしており、翔一アギトのヒロイックな姿とは外見の印象が大きく異なる。それにも関わらず、作中では氷川誠が初めて目撃したアナザーアギトを翔一アギトと誤認する展開があり、一部の視聴者の間では「アナザーアギトは作中の人物には翔一アギトと同一の姿に見えているのではないか」、または逆に「実は翔一や岡村可奈らのアギトも作中の人物にはアナザーアギトのような怪物的な姿に見えているのではないか」といった解釈が定説化していた。これらの解釈は長らく視聴者の独自研究の域を出なかったが、2019年、東映公式サイト「仮面ライダーWEB」において、「アナザーアギトは人によって見え方が変わっていた。氷川は純粋な心でアギトを見ていたため、アナザーアギトが普通のアギトと同じ姿に見えていた」という解釈が初めて提示された。
なお、『仮面ライダーアギト』においてはアナザーアギトもアギトの一種であり、人によって外見の見え方が変わっていた。純粋な心でアギトを見ていたG3装着者の氷川誠は、アナザーアギトが普通のアギトと同じ姿に見えていたようだ。
登場エピソード
- 第35話「謎の救世主」
- 第36話「4人目の男」
- 第37話「暗闇の戦士」
- 第38話「その正体…」
- 第39話「ギルス咆哮」
- 第40話「共同戦線!」
- 第41話「光と闇」
- 第42話「あかつき号」
- 第43話「動き出す闇」
- 第46話「戦士その絆」
関連項目
+『仮面ライダーアギト』
-『仮面ライダーアギト』
+歴代仮面ライダー
-歴代仮面ライダー
歴代仮面ライダー(疑似ライダー含む) |
【昭和シリーズ】 | 1号 - 2号 - V3 - ライダーマン - X - アマゾン - ストロンガー - タックル - スカイライダー - スーパー1 - ZX |
【BLACK~ネオ】 | BLACK - BLACK RX - シャドームーン - シン - ZO - J |
【クウガ】 | クウガ |
【アギト】 | アギト - G3 - ギルス - アナザーアギト - V-1システム - G3-MILD - G4 |
【龍騎】 | 龍騎 - ナイト - シザース - ゾルダ - ライア - ガイ - 王蛇 - タイガ - インペラー - ベルデ - ファム - リュウガ - オーディン |
オルタナティブ - オルタナティブ・ゼロ |
【555】 | ファイズ - カイザ - デルタ - ライオトルーパー - サイガ - オーガ |
【剣】 | ブレイド - ギャレン - カリス - レンゲル - グレイブ - ラルク - ランス |
【響鬼】 | 響鬼 - 威吹鬼 - 弾鬼 - 裁鬼 - 斬鬼 - 轟鬼 - 鋭鬼 - 朱鬼 - あきら変身体 - 京介変身体 |
剛鬼 - 勝鬼 - 闘鬼 - 蛮鬼 - 歌舞鬼 - 凍鬼 - 煌鬼 - 西鬼 - 羽撃鬼 |
【カブト】 | カブト - ザビー - ドレイク - サソード - ガタック - キックホッパー - パンチホッパー - ダークカブト |
ヘラクス - ケタロス - コーカサス - ゼクトルーパー |
【電王】 | 電王 - ゼロノス - ガオウ - ネガ電王 - NEW電王 - 幽汽 - G電王 - しん王 - ゴルドラ - シルバラ |
【キバ】 | キバ - イクサ - サガ - ダークキバ - レイ - アーク |
【ディケイド】 | ディケイド - ディエンド - アビス - 天鬼 - キバーラ - タックル |
【W】 | W - アクセル - スカル - エターナル - ジョーカー - サイクロン |
【オーズ/OOO】 | オーズ - バース - バース・プロトタイプ - コア - ポセイドン - アクア |
【フォーゼ】 | フォーゼ - メテオ - なでしこ - イナズマン |
【ウィザード】 | ウィザード - ビースト - 白い魔法使い - メイジ - ソーサラー |
【鎧武/ガイム】 | 鎧武 - バロン - 龍玄 - 斬月 - グリドン - 黒影 - ブラーボ - デューク - シグルド - マリカ - ナックル - 黒影・真 |
黒影トルーパー - 武神鎧武 - フィフティーン - 冠 - マルス - 邪武 - イドゥン - タイラント - セイヴァー - ブラックバロン |
【ドライブ】 | ドライブ - マッハ - プロトドライブ - 魔進チェイサー - チェイサー - ルパン - ダークドライブ - 純 - ハート - ブレン |
【ゴースト】 | ゴースト - スペクター - ネクロム - ダークゴースト - ダークネクロム(P - R - B - Y) - ゼロスペクター - エクストリーマー |
【エグゼイド】 | エグゼイド - ブレイブ - スナイプ - レーザー - ゲンム - パラドクス - ポッピー - クロノス |
ライドプレイヤー - ライドプレイヤーニコ - トゥルーブレイブ - 風魔 - アナザーパラドクス - 仮面戦隊ゴライダー |
【ビルド】 | ビルド - クローズ - グリス - ナイトローグ - ローグ - ブラッドスターク - エボル - マッドローグ - ブラッド |
カイザー - カイザーリバース - バイカイザー - リモコンブロス - エンジンブロス - ヘルブロス - キルバス - メタルビルド |
【ジオウ】 | ジオウ - ゲイツ - ウォズ - ツクヨミ - シノビ - ハッタリ - クイズ - キカイ - ギンガ - バールクス - ゾンジス - ザモナス |
【ゼロワン】 | ゼロワン - バルカン - バルキリー - 迅 - 滅 - 雷 - サウザー - アークゼロ - 亡 - 1型 |
エデン - アバドン - ルシファー - 滅亡迅雷 - ザイア |
【セイバー】 | セイバー - ブレイズ - バスター - エスパーダ - 剣斬 - カリバー - スラッシュ |
最光 - サーベラ - デュランダル - ソロモン - ストリウス - ファルシオン |
【リバイス】 | リバイ - バイス - エビル - ライブ - ジャンヌ - デモンズ |
【アマゾンズ】 | アマゾンオメガ - アマゾンアルファ - アマゾンシグマ - アマゾンネオ - アマゾンネオアルファ |
【その他】 | 1号(THE FIRST) - 2号(THE FIRST) - V3(THE NEXT) - G - 3号 - 4号 - 1号(2016) - センチュリー |
画像出典
この技名は2003年の『決定版 仮面ライダー 完全超百科』(講談社)が初出であり、実に14年を経ての映像化となった。
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