『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』

TV本編の登場人物  

ドンブラザーズのメンバー  

桃井(ももい) タロウ（演・樋口(ひぐち) 幸平(こうへい)）

本作の主人公。シロクマ宅配便で配達員をしている21歳。正義感に溢れる純粋な熱血漢の好青年で、超人的な能力を全ての物事に対して発揮するが、生まれながらに嘘をつくと脈が止まって死んでしまうという異常な体質を抱えている。口癖は「これで縁ができたな！」。ドンモモタロウにアバターチェンジする。実はドン王家の末裔で、赤ん坊の頃に桃型の特殊なカプセルに乗り人間界にやってきて陣に拾われて育てられた。

猿原(さるはら) 真一(しんいち)（演・別府(べっぷ) 由来(ゆうき)）

博学で几帳面な風流人。21歳。サルブラザーにアバターチェンジする。俳句を詠むなど広い一軒家での自由気ままな暮らしを満喫している。飄々としながらも温厚な性格である反面、プライドが高い。サングラスを手に入れたのを切っ掛けに不幸な出来事が続き、図らずも戦いに身を投じる事態となってもあるがままに目の前の現実を受け入れている。

鬼頭(きとう) はるか（演・志田(しだ) こはく）

漫画家志望の津野角高校に通う女子高生。17歳→18歳。冗談社マンガ大賞を受賞したものの、謎のサングラスを装着したことで異次元空間が見えるようになり、その翌日には同人漫画からの盗作疑惑が掛けられるなど突然様々なものを失う。その後、陣と出会い「桃井タロウに会い、忠誠を誓えば失ったものを取り戻せる」と言われたことでオニシスターとなり、ヒトツ鬼と戦うようになる。ドンブラザーズとしての戦いを続けながら元の日常に戻るため、喫茶どんぶらでバイトをしながら新作マンガを描いている。

犬塚(いぬづか) 翼(つばさ)（演・柊太朗(とうたろう)）

24歳→25歳。皮肉屋の嫌われ者で、他人を信用せず利己的。一年前は夏美とともに売れない劇団員であったが、役者仲間とともに山荘に泊まった際に獣人の襲撃に遭い、適合者であった夏美を獣人にさらわれ、一年間誰にも口外しなければ夏美と再会できるという約束を獣人と交わしたことで夏美失踪事件の被疑者と目されて指名手配されている。イヌブラザーにアバターチェンジする。

雉野(きじの) つよし（演・鈴木(すずき) 浩文(ひろふみ)）

33歳。ごくごく平凡なサラリーマンで、妻のみほと幸せな新婚生活を送っていたがある日、サングラスを装着したことでキジブラザーとなり、それに起因して不幸が続くようになる。みほを大切に思っている愛妻家で、みほに害をなす者はたとえヒトツ鬼に欲望を支配された人間であっても何をしても許さず、見捨てる行為に及ぶこともある。みほの正体が夏美をコピーした獣人であることを知らされた後は錯乱するが、新しい生活を送るためフェズントコンサルタントを退社して引っ越すことを決める。

桃谷(ももたに) ジロウ（演・石川(いしかわ) 雷蔵(らいぞう)）

21歳。赤ん坊のころに桃型のカプセルに乗り人間界に流れ着いたところを寺崎に拾われて華果村の施設で育てられる。内なる声からの命令でひたすら体を鍛え続け、幼いころから憧れていたヒーローになるために華果村を出てドンブラザーズの前に現れドンドラゴクウへと覚醒する。尊大な羞恥心と臆病な自尊心が臨界点を迎えるともうひとつの人格である「危ないジロウ」が表出するという厄介な性質を持っており、この人格の時はドントラボルトに変身する。

ドンブラザーズの支援者  

五色田(ごしきだ) 介人(かいと)（演・駒木根(こまぎね) 葵汰(きいた)）

はるかがアルバイトをしている喫茶どんぶらのマスター。寡黙な性格。陰ながらにドンブラザーズの活動をサポートする。「ヒーローとして生まれ、ヒーローとして戦い、ヒーローであり続ける者」と語ってゼンカイザーブラックに変身する。

桃井(ももい) 陣(じん)（演・和田(わだ) 聰宏(そうこう)）

タロウの育ての養い親。タロウに不思議なサングラスを配り、4人のお供を集める。タロウを拾って育てた罪で収監されて守護人となり、罰を受け人間世界と脳人の世界の境界にある獣人の抜け道を防ぐための守護の要石として幽閉されている。

その他の登場人物  

雉野(きじの) みほ（演・新田(あらた) 桃子(ももこ)）

つよしの妻。美容師。つよしと平凡な結婚生活を送っているが、実は鶴の獣人が夏美をコピーして、みほという異なる人格を演じた姿。

倉持(くらもち) 夏美(なつみ)（演・新田(あらた) 桃子(ももこ)）

翼と交際していた劇団員の女性。顔は雉野みほと瓜二つ。みほと同様に美容師志望であった一年前に適合者として獣人によって異空間へとさらわれ、消息を絶つ。

鬼頭(きとう) ゆり子(ゆりこ)（演・三輪(みわ) ひとみ）

はるかの叔母で、王苦署のベテラン警部補。はるかと二人暮らしをしている。呑気でマイペースな性格。

山田(やまだ)部長（演・滝(たき) 晃太朗(こうたろう)）

雉野つよしの直属の上司。つよしにクビを言い渡したはいいものの、自身もクビになる恐怖に苛まれてヒトツ鬼となる。

狭山(さやま) 健児(けんじ)（演・杉本(すぎもと) 凌士(りょうじ)）

翼を追い続ける敏腕刑事である壮年の男性。「猟犬」の異名を持つ。59歳。定年間近らしく、最後の仕事として翼を捕らえようと躍起になっている。

脳人（ノート）  

ソノイ（演・富永(とみなが) 勇也(ゆうや)）

脳人のリーダー格である男。左腕に装着したブレスレット「脳人ブレス」を操作して怪人態になる。人間の命は何よりも尊いと思っており、人命救助を行うこともあるが、世界を滅ぼす人間の過剰な欲望を憎んでいる。ある日偶然出会った桃井タロウを、その真面目さから「心の清らかな者」として気に入っている。

ソノニ（演・宮崎(みやざき) あみさ）

人間界の恋愛に興味を持つ妖艶な女。自身にナンパをしてくる男性に愛の言葉を求めるが、事あるごとに理由を付けて断っている。翼が夏美に抱く感情に興味を抱いて接近し、翼の愛をいつしか欲するようになるが、それが最終的に自分には立ち入れない愛だと悟る。しかしその後も翼への思いを引き摺っており、指名手配犯としてともに逃亡するようになった。

ソノザ（演・タカハシシンノスケ）

人間の喜怒哀楽に興味を持つが、未だ理解できていないため場違いなところで笑ったり泣いたりする粗暴な男。はるかの漫画『初恋ヒーロー』を偶然読んだことで魅入られ、強引に彼女に接近して続きを描かせようとし、はるかを一流の漫画家として育て上げようとすることに生きがいを覚える。それ以来、はるかから「編集長」と呼ばれ、作品づくりにアドバイスを行っている。

ソノシ（演・廣瀬(ひろせ) 智紀(ともき)）

脳人を取り締まる監察官。汚れたものを非常に嫌い、人間界の空気を邪悪と思っているため、白い粉で周囲のことを考えずに消毒する。ドンブラザーズとの一刻も早い決着を望み、ソノイたちに発破を掛ける。

ソノゴ（演・高井(たかい) 真菜(まな)）

元老院からソノシ、ソノロクとともに派遣された美麗な脳人の戦士。自らの容姿を最高と考えており、人々を理不尽な美女問答で困らせている。

ソノロク（演・小柳(こやなぎ) 心(しん)）

元老院からソノシ、ソノゴとともに派遣された剛健な脳人の戦士。腕っぷしの強さが自慢だが、人々に強引な親切をして迷惑をかけている。

ソノナ（演・本橋(もとはし) 由香(ゆか)）

脳人の冷酷無比な処刑人。処刑したソノゴの能力を奪い、戦士体へと変身し、ミステリアスな七変化テクニックで圧倒する。

ソノヤ（演・村上(むらかみ) 幸平(こうへい)）

脳人の処刑人。処刑したソノロクの能力を奪い、戦士体へと変身し、武器を無慈悲にフルスイングして敵を八つ裂きにする。口癖は独特なオノマトペ。

ドンムラサメ（声・村瀬(むらせ) 歩(あゆむ)）

脳人の世界で光の粒が集まって生まれた人工生命体の実験兵士。ニンジャークソードから人型戦士に実体化してアバターチェンジする。対獣人用の唯一の兵器として元老院に造られたが、謎の存在であるマザーの命令によって未完成のまま脱走して現世に降臨。マザーの命令に忠実に戦い続けていたが本来の自分が分からなくなり、マザーもムラサメ自身の言葉に耳を貸すようになる。獣人に襲われたところを翼に助けられ、恩義を感じ彼と共闘することを決める。

マザー（声・能登(のと) 麻美子(まみこ)）

脳人レイヤーから語り掛けるドンムラサメの育成プログラム。ムラサメの人格の生みの親で、彼を「私の子」と称し、指示を出して戦わせている。本来ムラサメは只の自我が無い兵器であったが、彼女の介入により自我をインストールされ自律型として起動、行動を始めた。プログラムではあるもののムラサメが敵である犬塚翼に付いて行こうとした際には「いけません」と普通の母親らしい接し方もしている。